2015年8月第5週 Evoland2 レビューというか感想


Evoland2が発売されたので、買った、やった、クリアした。(CESRリスペクト)

前作Evolandはゲームの進化を体験という触れ込み以上の物は無くて、ストーリーはほぼ皆無、各パートごとの繋がりは支離滅裂、3D化した辺りで変化に乏しくなったりと一発ネタの範疇を出ない出来だった。RPGというかギャグADVと呼ぶべき内容で、悪くはないんだけどゲームとして見ると首を傾げる感じ。

前作がそんな内容で今作は更に格ゲーやSTG追加と聞くと、「今回もまたいろんなネタ詰め込んだだけで中身空っぽなんでしょ?」と思われるかもしれないけど大丈夫大丈夫ヘーキヘーキ。
今作のグラフィックの変化はあくまでゲーム内の時代の変化の演出と割り切っていて、それによるギミックやギャグは皆無だし、キャラクターは変化を意に介さない。ただ映像による印象というのは強く、初代GB編はとんでもない昔に来たなあと感じるし、3D編はなんだか行き着くとこまで行き着いてしまった気分になる。今回追加された様々なジャンルについても、一つの要素が飽きてきた頃に次の要素に切り替わる絶妙な質とボリュームで、よく出来てるSRPG編は長く、そこまで作りこまれてない格ゲーはたった一戦のみだったりとメリハリが効いていてミニゲーム集感は無い。
前作のような、あるいはPSのmoon等ような「ゲームを題材にしたゲーム」ではなく(たまにそういう小ネタが入るけど)、あくまで「一本のしっかりとしたRPG」が出来上がってる。これぞゲームって感じのが楽しめます。

ストーリーは序盤は陽気な展開で、後半はかなりヘビーな内容。ネタバレはしたくないんでとりあえず面白いとだけ言っておきます。エンディングはマルチエンディングなのかと思ったけどあれが正式なエンディングなんでしょうねえ。ユーザーに議論の余地を残したのかな。JRPGらしいといえばJRPGらしい。
すべて英語だし日本語化の見込みはほぼ無いけど、平易な英語だからなんとかならんこともない・・・けどやっぱり日本語は欲しい。特にキャラクター達は英語でも伝わってくる可愛らしさでこれが日本語だったらアーイキソ。何が可愛いって表現に乏しいグラフィックでJRPGらしい言動をするとこですね。最近のJRPGのキャラは言動だけJRPGでグラフィックはリアルだから、狂気しか感じない。

不満点としては、先にも書いたけど各グラフィックの変化が演出に成り下がったってとこですかね。3Dになっても2DのUIを使用していて違和感があるし、GBC風グラフィックで明らかに時代錯誤(プレイヤーの感覚で)なエフェクトまみれのパズルゲームやらされたり、GBA風グラフィックでくにおくんやらされたり。でもこの辺は作りやすさの問題だからね、しょうがないね。


そして言及を避けられないのがこのゲームの最大の魅力でもあり難点でもあるパロネタ要素。それはもう全編にわたって古今ゲームパロディネタを浴びせられる。
システム的なパロディ(というかインスパイア)は秀逸で、STGのボスは弾幕を張るし、格ゲーでは説明が一切ないのにゲージ消費技が出せちゃう。テキストによるネタもセンスが良く、古い端末を調べたら「これはWoW用のコンピューターらしい・・・WoWって何?」とか言い出したり、時代を移動する時に「次はFPSスタイルで市民を虐殺するのか?」とかメタなことを言い出したり。
でもたまにちょっとやりすぎなのがありますね・・・。上の画像もそうだし、Sidって名前の飛空艇技師とか、MOTHERのネスとリュカにしか見えない子供が何気なく出てきたり、武器屋の壁にまんまリンクの盾が飾ってあったりする。あと謎解きミニゲームとしてパックマンやインベーダーが遊べるんだけど、ちょっとそのまんますぎる気が。
フリーゲームでこういうことするのは問題ないけど、お金取ってるゲームでこれは無いんじゃないですかね。作品としての質を落としているように感じた。

まあ総評としては・・・素晴らしいゲームなんでやりましょう。プレイズムあたり日本語化してくださいオナシャス!

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更新速度がはやくてすき
通常のゆっくりはこう表情付けず、そっけなくする方がいい気がするんですよね。あの困った表情とかほんと気味が悪いというか、寒く感じるというか。個人的な意見ですけどね。きつね式は表情が気にならないし。(あのかわうそくんみたいな顔だけはNGだけど)

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